2011年7月25日月曜日

「徳島らしさ」について本気出して考えてみた(2)

「徳島らしさ」って、たくさんある。

有名どころでは阿波踊り、すだち、渦潮・・・

最近では、徳島ラーメンもそのうちの一つかもしれない。

そうそう、実は数年前に穴吹川が爽健美茶のCMのロケ地になって、あまりの美しさに問い合わせが殺到した、ということもあったらしい。

こういう素敵な風景がたくさんあるのに、
外から来た人には見えないようにビルで隠してしまう、なんて切ないな。


『いくら道路が整備されても、見たいものや感動するような体験がなければ心の充足は得られない。徳島を訪ねてみたいと思う観光客も増えないだろう。

 人を引きつける徳島ならではの魅力をはぐくみ、それを全国に発信してこそ徳島は活性化する。

 幸いなことに、徳島にはその素材がふんだんにある。阿波踊り、阿波人形浄瑠璃、阿波藍などは全国に誇る代表的な伝統文化だ。「お接待」というもてなしの文化もある。こうした素材を、地域づくりにしっかりと生かさなければならない。』
引用:徳島新聞Web

徳島駅前の景観を見ると、徳島の中心だからということを意識し過ぎてなのか、
駅を出てすぐにやたら高い建物に囲まれた空間になる。

なんというか・・・威圧感。

上記の引用の中で言う『いくら道路が整備されても、見たいものや感動するような体験がなければ心の充足は得られない。徳島を訪ねてみたいと思う観光客も増えないだろう。』という記述がこれにあたるのかも。

「徳島らしさ」を活かすなら、高い建物を建てずに、むしろ広い空間を利用して、
もっと山や川などの美しい景色をよく見えるように構造するほうが良いはずだ。

と、いうことは、今の徳島駅前の景観は、「徳島らしさ」を隠す構造になってしまっている。
このことはすごく残念な事だと思う・・・

ちゃんと徳島県民が「徳島」を誇りに思えるようにするには、
「都会に追いつく」のではなく、「徳島らしさを活かす」、「徳島の良さを広める」ことが大事だ。

よく「徳島って田舎過ぎる」とか、「何もない」って言うけど、
例え中心地だけビルで固めたとして、少し離れると山々が見えてくる。
「中途半端な田舎」って・・・それはそれで、恥ずかしくないだろうか。

じゃあ、全部都会っぽく見せよう!ということになれば、
それは「元々の徳島の良さ」を損なうだけの結果を起こしてしまう。

ただ単に「田舎の街や道路を整備する」ことなんて、全国どこででもできる事だ。(お金さえあれば、の話)
だが、「ビルだらけで、くすんだ空の大都会だった場所を辺りを木々や花でいっぱいにして、空は澄んでいて、夜はいっぱいの星が見える環境を作る」ことは容易ではない。
というか、ほぼ不可能に近いんじゃ・・・

むやみやたらに、「都会っぽく見せよう」という徳島活性化案だけはやめてほしいな、というお話でした。

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